2007-06-27

デタラメか?、それとも日本的体質か?


どうにもならない社会保険庁のズサンな体質に、怒りと失望と為政者たちのうわのそら体質に、あえて新聞記事をコピーして物申す。
朝日新聞記事全文コピー
社保庁改革阻む100の裏協定「どうにもならなかった」
                             2007年06月27日09時59分   「朝日新聞」
 
「組合にも責任があるが、要求を受け入れた管理者側にも問題がある」。社保庁の最高顧問だった「さわやか福祉財団」理事長で弁護士の堀田力氏(73)は、かつての経験を振り返りながら、ずさんな年金記録問題についてそう感じたという。
 年金保険料の不適切な支出、個人情報の無断閲覧。様々な問題が噴出していた社保庁を立て直すために呼ばれた堀田氏の目に、職場は無気力で怠惰な雰囲気に満ちているように映った。
 「労組との裏協定があって、どうにもならなかった」。04年9月に最高顧問となって間もなく、数人の長官経験者からこう耳打ちされた。
 組合と社保庁との覚書や確認事項による「裏協定」は100を超えていた。「窓口でのパソコン作業では、キーボードを45分操作したら15分休憩」「キーボードへのタッチは1日当たり平均5000以内」といった数々。一部の文書は「国費評からの要求の実現に向け、誠意をもって対処する」で締められていた。
 「こんな協定を求める方も問題だが、歴代長官らにも、何も手を打ってこなかった不作為の連帯責任がある」と堀田氏は指摘する。やる気のある職員が実力を出せるよう、まず裏協定の破棄作業が進められ、05年1月に完了した。
 組織改革の方向が見えてきた06年春、年金の納付率を上げるために数字を改ざんしていた問題が相次いで発覚。これまでの改革案は白紙になり、与党からは「組織を民間にしろ」の大号令が上がった。「助言はかき消され、政治家も聞く耳を持たない状態となってしまった」
 堀田氏は今年1月、最高顧問を退任。そこに、ずさんな年金記録問題が持ち上がった。「情けないし、本当にがっかり」と肩を落とす。

この記事を読む限り、『社保庁の最高顧問だった「さわやか福祉財団」理事長で弁護士の堀田力氏(73)は、かつての経験を振り返りながら、ずさんな年金記録問題についてそう感じたという』。と述べた堀田氏は同罪である。
この事件で、自殺者が出ないのはどうしたわけか。
この件に関与した全員が他人事と認識しているからに違いない。はたまた、「どうにもならない」日本人的体質が、そうさせたのか。
日本国民個人の情報を国が管理する、というアンチテーゼが根本にあった。これまでの報道でそれが明らかになりつつある。
つい最近「ハシカ」が大流行したが、その理由がある年代にワクチン摂取されなかった年代層に蔓延したという現象と、とても近似している。
無気力で怠惰」な職員に同情しつつ、それで私と、5千万人以上の国民が国是として「国民年金保険税」を納めた途方も無い金額を御破にしろ、といったような言い訳が通用するとでも云うのか。
そうなんです、通用するから総ての当事者の皆さん上の空で対応しているのです。(それが日本人的体質)
これは歴代の疑獄事件どころではない。国民をしんそこ欺いた一大スキャンダルであり、国家恥辱事件です。前代未聞、未曾有、そんな生易しい形容も当てはまらないこの事実を、いまだ誰も指摘しないのが、これまた日本人的です。

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