ある新聞記事が気になる。
「時事通信社」によると、
自民劣勢メデイァ報道に関連して「参院選は政権選択の選挙ではない」と述べ、選挙結果にかかわらず安倍晋三首相の退陣は必要ないとの認識を示した。
と、報じた。
政権選択ではない参院選挙であるから現・安部政権は引責の必要なし、ということか。劣勢情況の火消しに必死というのが読み取れるが、それを表明していること自体がネット用語「大炎上」である。
ヤバイな~。追い詰められたかジミン。
自民党の中川昭一政調会長も日本外国特派員協会で記者会見し「首相指名選挙に絡む国政選挙(衆院選)ではなく、首相が辞める辞めないというのは別次元だ」と述べ、首相の進退問題には発展しないと強調した。と [時事通信社] は伝える。
私の意見は自民党を擁護する言説では決してない。むしろ政権交代を望んでいる側の人間で、その敵対相手が民主党である必要は無い。戦後60年継続政権の変革を望んでいるのであり、では共産党に任せるか、という極論は在り得ない。
当然交代要因は民主党であって今回の選挙活動において小沢党首は安倍氏よりも精力的に動いている。「命を賭して」、という姿勢が小沢党首には現れている。
この記事を書いている合間にも更新記事が入ってくる。
与野党過半数割れも【夕刊キャスター】 2007年7月24日(火)15:59
「いくらなんでもそれはないでしょう」、というのが本音だ。
「29日投開票の参院選をめぐり、与党の過半数割れの可能性について言及する世論調査が出ているが、好調が伝えられる野党陣営からは、選挙運動が緩むのを恐れて、引き締めを図る声があがっている」。
との記事だが、それが混迷・混迷また混迷を言い表している。これでは有権者はどうしたらいいの? という空中分解情況に陥ってしまう。
そこに再びクエスチョン。
「だが、合同世論調査の結果をみても、接戦の選挙区が多いうえに態度を明確にしていない有権者も多数いることから、どのような選挙結果になるのか予断を許さない。また、平成10年の参院選で、橋本龍太郎元首相の恒久減税をめぐる発言がぶれ、自民党敗北の一因になったように、今後党首が失言すれば、選挙戦に影響を与える可能性がある」。「今年のように統一地方選と参院選が同じ年に行われる『亥年選挙』は投票率が下がる傾向がある。有権者にはぜひ、投票権を行使し、国政に意思表示をしてほしい。(総合編集部 今井大介)」
と記事が締めくくっているように、とうとう「亥年」暦の暦法までも動員されてしまった。
紀元前の古代中国陰陽五行思想から派生した暦法が現代社会に与える根拠は科学的に検証されないが「亥年選挙」下降投票率推定とは裏腹に、各ネット調査結果で投票実態大幅アップが数として示されている。
過去の記事判断で、私はネットリサーチ予測数を読む限り保守政権強し、と読んでいた。更にそれに上乗せ推測として安倍総理の血統に注目していた。
周知の通り安倍氏は歴代総理「岸」の孫であり、身内にはノーベル平和賞の佐藤総理もいた。
ともに戦後日本の経済復興を直に担当した執務者であり、現日本を背負う大手企業に多大な影響力を持つことは想像に難くない。
そのような個人的なバックボーンも考慮して予測していた。昭和50年代、労働組合運動が活発だった頃、社会党が野党のカオとして力を振るっていた。今話題の社会保険庁組合もその中に入るだろう。矮小化したいまの社民党は「労働組合」事実上崩壊を見事に表している。
それから約30年しか経っていない。いやむしろ30年も経ってしまったといった方が適切か。つい先日の夢物語、自民党をぶっ壊して高得票率を得た張本人の責任は重い。「天国の後に地獄が待っていた」仕掛け人の断罪を問う声は、この最中であまり聞かれない。いまさら云っても仕方ないか。
対する野党民主党は、やっとやる気を出して大幅アップの兆候を見せている。だったら何故もっと早く「やる気」を出さなかったのか?
一時の夢の栄華を謳歌して、幻のごとく消え去ってしまわないように肝に銘じるべきだろう。
いつの世も天国と地獄は紙一重で、常に様子を覗いながら悪魔は囁くだろう。
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