2006-08-13

古典的絵画

                  













Posted by Picasa photo:蓮沼村五所神社の絵巻
8月1日に参拝した五所神社 には、目もくらむばかりの装飾が至る所に配されていた。
普段は人気もなく静まり返っている境内、辺りの田園風景と、その豪華絢爛たる社殿内の見事な彫刻と絵画群がマッチしない。
絵を見て判る通り、それは朝廷絵図であり現代的表現で云うなら都会的である。

2006年のいま、インターネットデジタル社会が既存の商業形態を凌駕しようとしている。それはごく限定的な出来事ではあるにせよ、時代の大きな潮流はやがて本流となって世界を覆い尽くすだろう。商業資本競争の露骨な戦いは大規模に進行して私の住む町でも億単位の事業展開が進んでタンボのど真ん中に量販店がオープンした。そのトリミング風景は五所神社の朝廷絵巻図とまったく同等である。
そして、そのどちらに価値があるのか、という問いは無意味でありながら百年、二百年後の形骸化した概念と残された質的物体の持つ意味が、人々に訴えかけるだろう。
何がいま必要とされそして大切であるか、その時代に生きている人間は自ら盲目である。

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