2006-05-18


インターネット上には色々なタイプのフリーソフトが出回っておりますが、中でもOSメーカーが提供する「体験版」は高価なソフトを期間限定で使うことができます。私も何度か使って重宝しましたが30日間限定というのがミソです。一番多いのがphotoソフトですが、日本の新聞・テレビと同じで各社レイアウトの違いはありますが中味は殆ど同じといって良いでしょう。
あるとき、大メーカーのphotoソフト「お試し版30日限定」を使ってました。使い始めは不慣れで思うように作動しませんが、次第に勝手が判るとソフトの良さが判ってきます。その頃になると期間終了の日数が迫ってきます。自分で撮った写真の背景処理をソフトを使って余計な部分を消して思い通りの写真が出来ました。コレは凄いソフトだ、と二つ目の写真を同じように編集しようとしたところ「期限切れ」で、その肝心の編集が出来なくなりました。期間終了で総てのOSが消えたのではなく、どうでもいい新聞テレビ的なバージョンは残っていましたが、どうでもいいありきたりのソフトですから、どうでもいいのです。ここで30日期間限定の有用性が発揮されるのです。「どうですか、うちのソフトは他とは違います。何だったらお金を出して買ってみては?」という企業戦略がミエミエです。ですから戦略に引っかからないように買いません。
多くのユーザーがそうであるようにパソコン内ネットで遊んでいることは趣味であって、そこから利益を得られません。従って高価なソフトを買うだけのメリットはないのです。だからフリーソフトの家捜しが始まるのです。それから或る事を考えましたがソフト信託というのが考えられないでしょうかね。海賊版ではなくて正規のルートで高額ソフトを何人かで分割購入し共有して使う。かりに10万円のソフトだったら10人で一人1万円、100人だったら1000円で済みます。そんなシステムがどこかにないものでしょうか。
換骨奪胎、期間限定無料体験ソフトを使ってそんなことを思いました。カンコツダッタイとは、骨を換え、胎を奪って、それに成り済ますことのようですが、どうもこの語源は古代中国戦乱中から出たように思われます。胎を奪うとは敵対する血族の芽を完全に摘むことですから凄惨です。それは余り関係ない話しですが、無料限定ソフトを使い出来上がった写真やイラスト作品は保存して自分の手元に残りますが、それを処理した「機械」は手元にない。言い換えると魂だけがフワフワ浮いている状態で本体のカラダは消滅している。
「一体、この状態をどうしてくれるんだい」とOSメーカーに問い合わせても、「当社製品は信頼をもってご提供させて頂いております」、と丁重な挨拶で交わされるのがオチ、か?

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